新NISA始まるし、NISAのおさらいしておこう

投資

以前こちらで書きましたが、私はつみたてNISAを続けています。

つみたてNISAは、一度設定してしまえば毎月一定額が勝手に積み立てられていくので、やることが何もないのです。
私もNISAを始めた頃は、本を何冊も読んだりセミナーに行ったりしましたが、積み立ての設定をしてしまってからは、投資のことなどほとんど勉強しないでここまできました。
あの時読んだ本もとっくに処分してしまって内容も覚えていないので、ここで一度基本の知識を頭に入れておこうと思い、新NISAの本を購入しパラパラと読んでみました。

NISAってなんだっけ?

NISAには先輩がいる

NISAは、イギリスのISAという制度を参考にしてつくられた制度です。
イギリスでは20数年前に、個人の貯蓄や投資を促進する目的で作られました
アメリカにも、401kやIRAという制度があります。
アメリカは老後の資産は自分で準備するものという考えがベースにあるので、投資で資産運用をする人の割合は、日本と比べものにならないほど多いそうです。
401kは今から40年以上前にできた制度なので
「その頃から投資をしていた人は、ごく普通のサラリーマンでも億を超える資産を築いている」
という話を昔参加した投資信託のセミナーで聞き、私は衝撃を受けました。
(え、毎月積み立てるだけでお金が増えていくの?←複利の効果)
(銀行に預けていても増えないのに、投資信託とかいうもので積み立てると増えていくわけ?)
(でも、アメリカやイギリスで何十年も前からある制度というなら、あやしい話ではないのかも。)
(そんなシンプルな方法で資産が増えるなんてすごい!)
この話は、私が積立投資を始めるきっかけのひとつになりました。

日本人にはなじみがないけれど

それまで積立投資とか投資信託とか、そういう言葉を聞いたことがありませんでした。
株といったら、企業の株をひとつひとつ選んで買うとか、デイトレーダーのイメージとか…
昔父が「あの株を買ったのは失敗だったなぁ」などと話していた記憶があって、株で儲けるのは素人には難しいのだろうという思いもあり、自分が買うものとは思っていませんでした。
ですが積立投資でやることは、証券会社に口座を作ることと投資商品を決めることだけで、あとは何もやることがない。
もちろん積み立てるためのお金が必要ですが、もし5千円でも1万円でも毎月積み立てるお金を口座に用意できれば、あとはほったらかしにできるなんてこんなにおいしい話があるのだろうかと思いました。
自分がどこまで理解できているかはわかりませんでしたが、とりあえずやってみようと証券口座を開設したのでした。
なんだか、私は怪しい話にすぐ引っ掛かりそうな性格だなと思うのですが、NISAは国が作った制度ですから、さすがに大丈夫だろうと。
ブログでほかの方が何年も前から積み立てている様子も読んでいましたし。
その結果資産が増えてきたわけなので、一安心というところです。

そもそもNISAはなぜ必要なの?

話を元に戻すと、日本にNISA制度ができた理由は、国が、
「これまでと同じように国が国民の老後を支えていくことは難しいから、あなたたちも自分の力で資産作ってね。」
「日本人は投資をあまりしないけれど、投資の利益にかかる税金を非課税にしてあげるから、投資も活用しながら自分で資産を増やしてね!」
と言っているのです。

年金だけではちょっとムリそう。

日本には年金制度があって、その制度がなくなることはなさそうですが、支給額は減るでしょう。
だから年金だけで生活するのは難しくなるのだろうなということが想像できます。
だからといって働いてお金を稼いでも、潤沢なお給料をもらえないのが現状です。
それならば、副業したりもっと給料のいい仕事に就いたりと資産を増やす手段は他にもあるでしょう。
その中の一つに、稼いだお金に働いてもらうという方法があるのです
稼いだお金を貯蓄だけでなく投資に回して、日本経済+世界経済の力を借りて増やしましょうというわけです。

そのかわりに非課税にしますよ!

投資で利益が出ると、それに約20%の課税がされます。
10万円の利益が出たら約2万円、100万円の利益が出たら約20万円を、税金として引かれてしまうのです。
税金を支払うのは国民の義務だから仕方のないことですが、結構引かれるなぁと思いませんか。
2万円だって自分で働いて稼ごうと思ったら、時給千円なら20時間働くことになるわけで。
それを国が非課税にしてくれる制度を作ったというのだから、この制度は使わないと損です。

新NISAで本当に資産が増える?

金融庁が厳選した商品だから安心

国としてはこれだけ国民にすすめているのに、いざNISAを使って投資をしてみたら資産ががくんと減ってしまった、なんてことになったら大変です。
そのため新NISAには、これまでのつみたてNISAと同じ役割を持つ【つみたて投資枠】があります。
つみたて投資枠で購入できる商品は、これまでのつみたてNISAと同じで、金融庁が設定した要件をクリアして、長期の積立投資に適したものに限定されています。
それから購入時にかかる手数料が無料。
投資信託を保有している間ずっとかかり続ける信託報酬も上限が決められています。

商品分類信託報酬
投資信託インデックス型国内投資0.5%以下
インデックス型海外投資0.75%以下
アクティブ型国内投資1%以下
アクティブ型海外投資1.5%以下
ETF0.25%以下

信託報酬は、投資信託を保有している間、運用や管理費として差し引かれる手数料のことです。
ざっくりと説明すると、
【信託報酬1%】と書かれていたら、保有額に対し年率1%が運用会社に支払われます。
投資金額が100万円だとしたら、年間1万円支払うことになるのです。
これが【信託報酬0.1%】だったら、年間の信託報酬は千円です。
(実際はここからさらに消費税も引かれている…)
この信託報酬は保有している間ずっと引かれ続けるので、投資の期間が長いほど受け取る資産の額に影響が出ます
積立投資って何十年も続けるものだから、毎年1万円引かれるのと毎年千円引かれるのとでは数十年後の差は結構なものになるでしょう。
この信託報酬の%って重要なのです。

損をする可能性はある。

NISAは投資で利益が出た時にそのメリットが最大に発揮されます。
それは、利益に対して課税されないということ。

ですが、そもそも投資なので損をすることもあります。
ある企業の株を買ったとして、その企業が倒産してしまったら、買った株の価値はゼロになってしまいます。
倒産しなくても業績悪化などで株価が暴落することもあります。

長期積立で損する機会は減らせます

ただし、つみたて投資枠で積み立てているのは投資信託かETFという商品です。
これは複数の投資家から集めたお金で大きな資金を作り、そのお金で色々な種類の株式や債券に投資しそれを運用して、その成果として出た利益を私たちに還元する商品です。
たくさんの株や債券のセット買いのようなものです。
個人ではなかなか買えない企業の株も、投資信託を買うことで保有することができます。
そして、一企業の株式を保有するよりも複数の企業の株を少しずつ保有する方が、リスクを分散することができます

積立投資は毎月決まった金額を購入することで、株価が高い時は少ない口数を、株価が低い時はたくさんの口数を購入します
例えば、毎月1万円積み立てると設定すると、積み立てる商品の1口の値段が1万円のときは1口しか買わないし、1口の値段が5千円になっていたら2口買うのです。
それを自分で毎日株価を確認しなくても、勝手に自動購入していくというわけです。
(これは【ドル・コスト平均法】といわれていて、結果的に平均購入単価を低くすることができます。)
株価がいつ上がっていつ下がるかなどわかりませんが、ひたすら一定額を購入していれば、買い時を逃すことも減ります。

そして、長期で保有することにも大きな理由があります。
積立投資をする場合、最初の5年間では元本割れすることがあるけれど、保有期間が20年になると元本割れする可能性が低くなります
株価の変動に一喜一憂せずに淡々と積立をすることが大切とよく言われますが、それは私も実感しています。
積み立てていることを忘れてしまうくらいがいいと思います。

積み立てを開始するタイミングはいつ?


いつでもいいです。
すでに投資している人が資産を増やしているのを知ると、私も(あの時に始めておけばよかった!)と、かなり悔しがったりしましたが、今はいつ始めても同じだと思っています。
リーマンショックのようなことがあったり、コロナのようなこの先どうなるのかわからない状況が発生すれば資産が減ることもありますが、世界経済は成長し続けているので時間がたてば回復し、いずれ資産は増えていきます。
だいたい、この先何が起きるかを予想できる人なんていませんから、タイミングを考えるのはあまり意味がないです。
やろうと思ったその日が、積立投資をする最適な日だと思います。

なんだかすっかり長くなってしまいました。
本を読みながらそうだった!と気付いたことや、セミナーで聞いた話などを思い出してつらつらと書いてみました。
もし新NISAの手続き方法などを知るためにこちらにお越しいただいていたらごめんなさい。
新NISAに関しての説明や手続き方法は、YouTubeでとても丁寧に解説されている動画がたくさん出ているのでぜひ検索してみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。